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27 Jan.06 fri
今日1月27日はモーツアルト生誕250周年だそうで、オーストリアでは国を挙げてのお祭り騒ぎになっているようです。 ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト。映画「アマデウス」で随分モーツアルトの印象を変えられた、とおっしゃる方も多いように聞きますが、モーツアルトが書いた手紙などを読んでいると、まさしく天真爛漫。モーツアルトが「アマデウス」=「神に愛されしもの」そのものだったことがよくわかります。 一説によると、モーツアルトの印象が変ってしまうことを恐れたシュテファン・ツワイクは、何通かの手紙を隠し持っていたとか。 モーツアルトが生まれて250年。そのうちモーツアルト自身が生きたのはわずか35年です。その35年の間に作曲した600曲近くの作品。もちろんすべてが傑作と言うわけではないにせよ、なんと豊かな音楽なのでしょうか。 「モォツアルトの悲しみは疾走する」のだそうですが、悲しいまでに美しい曲の数々を聴いていると、世の中に天才はいるものだ、と改めて感じます。 映画「アマデウス」の中でも、必要な数だけ楽譜が書いてある、と言い切ったモーツアルト。確かに、そのシンプル極まりない楽譜を眺めていると、どの音符一つ、休符一つを動かしても、ガラス細工のように光を浴びて輝く音楽は失われてしまうような気がします。 メンデルスゾーンのように何一つ苦労を知らなかった(少なくとも曲を聴く限りそういった印象を受けます。)作曲家とは異なり、疾走するかどうかは別としても、モーツアルトの作品には何処と無く悲しみが付きまとっているように感じます。 「神に愛されしもの」だった故にこそ、モーツアルトは人間の奥底には隠しきれない悲しみがあることを知っていたに違いありません。 「泉をどこかに隠しているからこそ、砂漠は美しい」と言った星の王子様。モーツアルトこそ星の王子様だったのかもしれません。 (こちらは没後200周年を記念して発行された記念切手です。まだオーストリアがシリングだったころのものです・・・)
by credenza
| 2006-01-27 05:20
| opera
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