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21 sep.05 wed
下の記事でも書きましたが、ブリュッセルにはいわゆるアール・ヌーボー様式の建築があちこちに残っています。アール・ヌーボーの創始者のヴィクトル・オルタの自宅はそのままオルタ博物館になっていますし、その他の建築家達による作品も街の中にちらほらあるだけでなく、必ずしも有名でない建築家による今世紀初頭あたりの建物も随分見かけます。 その一方でパリなど街並みが整っている都市と比べるとブリュッセルはお世辞にもきれいな街とはいえません。これは時の市長だか誰だかが交替する度に行き当たりばったりの都市計画を立てて、闇雲に改造を進めていった結果だと言われています。古びた街並みの中に突如として現れる何の特徴もないコンクリートの塊を観るにつけ、ベルギー人の美的感覚を疑うことになるわけです。 従って、残念ながら昔の街並みがそのまま残っている場所は、例えばグラン・プラス周辺などごく一部に限られていますが、このようなアール・ヌーボー建築が街中のあちこちに点在しており、これらをめぐるお散歩ツアーもいろいろとあるようです。 さて、サンカントネール広場にある王立美術館で開催されている「アール・ヌーボーとデザイン展」を見たあと、一番手近にあるのがコーシー館(Maison Cauchie)に寄りました。この建物は、建築家兼装飾家だったPaul Cauchie夫妻が1905年に建てた自宅で、ファサード一面にそれらしいデザインが施されています。(なお、写真ではちょっと見にくいのですが、上の絵を支えている下の女神(?)の頭のところに、"Par Nous, Pour Nous (我々により、我々のために)"とかかれており、夫婦合作の自宅であることを強調しているようです。) このようなファサードの「壁画」は、フレスコに似た"sgraffite" なる技法によるものだそうで、あらかじめ色をつけた下地の上に層を重ね、上の層が乾かないうちに削り落としてデザインを描いていくとのことです。(このあたり専門家ではないので良くわからないのですが・・・) 幾何学模様やどこと無く悲しげな(不健康な)女性像が描かれているのが特徴で、まあ世紀末にはやった、「美しいけれど血の通っていない」ようなところがブリュッセルの冬の季節に妙にぴったりで象徴的であると感じてしまいます。 この建物は円形の窓の周りの装飾が大変繊細できれいです。アップにしてみるとその様子が良くわかります。 内部の見学は、毎月一度特定の週末に行われており、あらかじめ申し込まなければならないそうで、中に入った事が無いのはちょっと残念です。
by credenza
| 2005-09-21 21:21
| Art Nouveau
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