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06 Sep.06 wed
10年ぶりのハイデルベルグ。 ヨーロッパの古い街にとって、10年などはわずかの時間にしか過ぎません。10年前に訪れた時と街の様子は全くといっていいほど変っていません。 Alt Heidelberg, du feine, 古都ハイデルベルグよ、お前は美しい du Stadt an Ehren reich, 栄光に満ちた街よ、 am Necker und am Rheine, ネッカーの岸辺、ラインのほとり kein andre kommt dir gleich. 誰がお前と比べ得ようか。 ・・・・・・・ 大学を出てから覚えたフランス語の動詞の活用は忘れても、高校生の頃、意味もわからず繰り返し覚えたドイツ語の歌は今でもちゃんと覚えているものです(笑)。もっとも、この「アルト・ハイデルベルグの歌」が本当は「ゼッキンゲンのラッパ手の歌」と呼ばれていると言うことを知ったのは随分後のことでしたが・・・ 10年前にこの街を訪れたとき、教会の建つ広場の片隅にあった、ちいさな時計店に入りました。というか、ライカをぶら下げてウィンドーを眺めていたら、まだ若い店主が出てきてしきりにあれこれカメラのことを尋ねはじめました。 当時はまだ多少は喋れた、うる覚えのドイツ語であれこれ話し込んでいるうちに、時計の話になり、彼がようやく自分の店を持てた、まだ独立したての時計職人であること等々身振り手振りを交えた会話が弾みました。 せっかくの機会なので、ハイデルベルグの思い出に時計を一本求めることにしました。随分安くしてくれたのですが、クレジットカードが使えないその店で、結局持っていたドイツマルクをほとんど吐き出す羽目になりましたが、その前の年に独立した彼が25本作った時計のうち一本が手許に残りました。 スイス製の機械を入れたシンプルな時計の文字盤には、彼の名前、H.P Billerbeck、機械式であるMechanikの文字、そしてHeidelbergの文字が誇らしげに書かれていました。 10年間、折に触れてこの思い出の時計を持ち出してつけていましたが、彼が気合を入れて調整したためでしょうか、遅れることも、進むこともほどんど無く、きわめて正確に動き続けました。 さて10年ぶりのハイデルベルグ。 その時計をそっと上着のポケットにしのばせ、記憶を頼りに彼の店を訪ねてみましたが・・・すでに店はなく、残念ながらあのドイツ語しか喋れない、若い時計職人との再会は果たせませんでした。 10年ぶりに訪れたハイデルベルグ。作者に会えなかった10年前の時計をそっとそのまま持ち帰り、ハイデルベルグの、そしてこの10年間の、思い出にすることにしました。
by credenza
| 2006-09-06 22:06
| promenade
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