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15 sep.05 thu
ベルギーに来る前、沖縄で「今度ベルギーに行きます」とあいさつ回りしていた頃、「あっちではベルギー語しゃべるんでしょ。」と何度か言われたことがありました。 もちろん、「いえ、ベルギーはフランス語で・・・」などと答えていましたが、ブリュッセルに住んでみて初めてこの国の言語事情の複雑さに驚くことになります。 大雑把に言って、ベルギーの北半分より少し少ないくらい、具体的にはブリュッセルの南より上側ではフラマン語(オランダ語)、その下ではフランス語、ブリュッセルではフランス語(と、フラマン語。のはずですがほとんどフランス語)、ドイツ国境に近い地域で多少ですがドイツ語、と言うのが言語分布です。 ベルギーの王様が演説するときには、フランス語とフラマン語を半々で話すのは当然で、約5パーセントの部分をドイツ語で喋るのが正しい、あるべき姿などと言われています。 道路の標識なども2ヶ国語ですが、言語圏が替われば街の名前も突然変わります。フランスとの国境近くの町、モンスはMonsですが、フラマン語圏ではこれがBergenとなって、ブリュッセルからモンスに向かって車を走らせると、ブリュッセル市内ではMons、郊外に出たところでフラマン語圏に入りますから、Bergen。しばらく走って高速がフランス語を話すワロン地方に入るとまたMonsに戻ります。 フランス語とフラマン語の対立はすさまじく、象徴的に語られているのが「ケルンだより その2」でtamayaMさんがお書きの通りルーヴァン大学の蔵書分割の話です。 フラマン語圏のルーヴァン(というより、ルーヴェン)の大学はヨーロッパでも長い伝統を誇る大学のひとつですが、フランス語を話す教授・学生が反発。とうとう大学は分離してフランス語で授業を行う部分が新たに作られた、その名もルーヴァン・ラ・ヌーヴ(新ルーヴァン)に移ってしまいます。 そのときに図書館の蔵書をどうするかでもめにもめ、結局整理番号の奇数と偶数で二つの大学で分け合った、というのがオチ。欧州の英知をもってしても上手い解決法がなく機械的に蔵書を分割せざるを得ず、結局使い物にならない蔵書が二つできてしまったと言うことです。 ベルギーの国家公務員になるためには、「フランス語とフラマン語が同等に使えること」、というのが条件にあるそうですが、実際のところブリュッセルにいるとほとんどフランス語だけで「フラマン語は苦手」と言う人も多いようです。ただ、一歩外に出ると逆転してフラマン語の世界で、フランス語で話しかけるとあからさまに嫌な顔をされることもあります。 下の写真の通り、オペラの字幕もフランス語とフラマン語の両方が出て、しかも幕ごとにその位置が左右入れ替わると言う念の入れよう。プログラムはそれぞれ別のバージョンが売られているのは言うまでもありません。 ブリュッセルに本部をおく欧州連合の公用語は20ヶ国語。通訳と翻訳だけで約6000人の人員を抱えていると言われます。言語数は減るどころか、逆に加盟国が増えるに従って公用語は増え続けていく運命にあるようです。 EUの公用語を減らせばずっと効率は上がると思うのですが、ベルギーの2ヶ国語ですらこれをまとめようとすると大変なので、とても無理なのでしょう。EUの公用語を見ていると、ルーヴェン大学の例を出すまでも無く、人間ってバベルの塔の時代から何も変っていないのかも知れないと感じてしまいます。
by credenza
| 2005-09-15 22:08
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