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05 May. 05 thu
ブルージュの聖血教会には十字軍がエルサレムより持ち帰った「聖血」、つまりキリストの血が祭られている。これを記念するお祭りが毎年ブルージュで開催され、「聖血の行列」が中世の街を練り歩く。 中世の格好をした行列が、聖書の物語のいわば名場面を演じながら約3時間にわたり行列し、最後に「ご神体」たる聖血をいれた聖櫃が行進する。また、聖血教会や他の教会にある彫像なども行進に加わりなかなか壮観な中世絵巻が展開する。 去年は引越し荷物の片付けや友人夫妻が突如ロンドンから遊びに来たりしていけなかったが、今年はたまたま日本から遊びに来ている家人の友人2名と4人でブルージュに出かけた。 朝、9時過ぎに出発するが途中E40の高速で事故。渋滞に巻き込まれてブルージュに着いたのは11時過ぎだった。街を少しぶらついてから食事。雲行きが少し怪しく、肌寒い。 ともあれ、沿道に座席を確保してからお茶をしたり買い物に付き合ったりして行列の開始を待った。ようやく天気も持ち直し、日が照るとそれなりに暖かい。とはいえ風が冷たく、沿道に腰掛けて待つのはちょっとつらいものがあった。 パレードは街の人総出でやっていると思われるほど力が入っており、特に衣装は半端でなく立派。馬、ロバ、羊など動物も場面場面に応じて登場しなかなかの盛り上がりである。沿道は公式、非公式に用意された座席に座った観光客や立ち見客で一杯。幸い適当な場所に座席が確保できたのでそれだけは楽だった。 最後に聖血を収めた聖櫃が登場すると、一堂起立してこれを迎える。山車の上にのったカリヨンが美しい音色を響かせ、この中世絵巻は幕となった。それにしても上の写真のように、本気で十字架を担ぐイエス役は大変な重労働のようだ。 この日はかなりの枚数を撮ったが、撮影位置が固定されている、と言うか邪魔になるので、いすから立ち上がるわけには行かなかず、あんまり面白い絵はない。とりあえずちょっといいかな、と思うコマをメインページの「ギャラリー」にアップしてみた。どうしてもとタイムラグが大きくなるので、デジの一眼レフが欲しくなる。
by credenza
| 2005-05-06 06:04
| promenade
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